こんにちは!M1の伊藤です。
今年の夏合宿は、3日目で怪我をして走れなくなりました(泣) 長距離は10日間合宿があるので、残りの7日間はひたすらママチャリで青コースを爆走していました。あ、あと手押しや補強も。
今は完治して、合宿の遅れを取り戻すために日々トレーニングに励んでいます。走れるって本当に幸せなことですね。27大までに怪我のブランクをなくしたいところです。
さて、今回は2ヶ月前の事ではありますが、私が初めてトレイルラン二ングに挑戦した時の事を少し書きたいと思います。
皆さんはトレイルラン二ングをご存知でしょうか?Wikipediaによると
"トレイルランニングは、陸上競技の中長距離走の一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。トレランやトレイルランと略される。山岳レースとも呼ばれる。"
つまり、山の中を駆け回るって事です。
今回は、神奈川県の西北部に位置する北丹沢という山岳を走る、「北丹沢12時間耐久レース」にM2の池さんと参加しました。
靴紐を結ぶ池さん
距離は約30km。コースとしては、最初に2kmくらいロードを走り、一つ目の小さい山を越え、再びロードを6km走り、二つ目の大きい山の頂上まで行き、行きと同じようなルートでスタート地点に戻る、といった感じでした。
朝6:30、号砲がなりました。
私はスタート位置がかなり後方だったので、走り出す頃には200人くらいが前にいる状況。スタートから飛ばし、前の人をどんどん抜いていった。最初の2kmのロードで100人くらい抜いたと思う。もちろん後方に池さんの姿は見えなかった。
最初の山の登りに入ってからもペースを落としつつ前の人を少しずつ抜いていった。山を登り切った後は、走るというより落ちていく感覚で、ものすごいスピードで山を下った。
しかし、下りきってロード区間に入った時に私は異変を感じた。
脚に力が入らない…
まだ6kmくらいしか走ってないのに、最初の山で脚を使い切ってしまったのだ。ロード区間は目一杯走ってもキロ6分ペース。速そうに見えないおじさんに抜かれまくるが、何も抵抗できなかった。
どうにかこうにか二つ目の山に入り、死にそうになりながら山を登っていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。池さんだった。
もう来たのかよ…と内心ガッカリしながら、何とかペースを作り直そうと頑張ったが、あっさり抜かれてあっさり置いていかれた。そして、山を登りきった時にはもう池さんの姿は見えなくなっていた。
ここからは泣きそうになりながらひたすらゴールを目指した。山道の下りだからめちゃくちゃ傾斜が大きい上に前日の大雨の影響で地面はドロドロ。何度も転んで全身泥まみれになりながら走り(歩き?)続けた。山道だから距離表示がないので、自分がどこにいてゴールまであとどれくらいなのかが全くわからなかった。
携帯食料も尽き、体力もほぼゼロになり山道に座り込んでいると私を抜いていくランナーが「あと1kmちょっと!」と言ってくれた。ゴールは思ったより近かったのだ。そこから元気が出て最後の力を振り絞り、何とかゴールできた。
結果は5時間06分。順位は全体の下1/3くらいだった。
池さんには約50分離されました(さすが池さん)
人生で一番と言っていいほど爆死して苦しい思いをしたレースでした。でも終わってみれば楽しかったし、レース中も苦しみながらどこか楽しんでいる自分がいました。これは、"誰かに負けてはならない" や "〇〇のタイムで走らなければならない"といったプレッシャーが一切なかったからだと思います。
私達は陸上競技をやる上で、常に何かしらのプレッシャーや不安を抱えていると思います。もちろん、不安やプレッシャーが競技力を高めているとも言えるでしょう。しかし、たまにはプレッシャーや不安を全部捨ててシンプルに体を動かし鍛える事に真剣になるのも必要なのかもしれないですよね。
私は楽しむ目的で出場したこの北丹沢で、両脚前腿を筋挫傷して4日間はジョグすらできませんでした(笑)これでは競技に対してマイナスになってしまうので、いくら楽しむ目的であっても次からはもう少しちゃんと考えなければなりません。競技に対してのマンネリ化や悩みを抱えている人、是非怪我をしない程度に楽しんで体を動かすことにトライして欲しいと思います!
長くなってしまってすみません。次は池さんよろしくお願いします〜
0コメント