こんにちは。執筆期限を2日超過した中長距離ブロック長の冨井です。反省はしています。
こういう環境になってもう数ヶ月経ち、いよいよネタがないです。
最近の僕の生活はというと、寝ているか、食べているか、走っているか、プログラミングをしているか、Wikipediaを読み漁っているか、SNSに興じているか。これらで9割5分は語り尽くせているはずです。
こう単調なものですから本当に文章にするような変化がありません。ということで、Wikipediaを巡回していて最近遭遇した中で特に印象的だった人物の記事でも紹介します。どれも1、2分でサクッと読める分量の記事を選んでいます。
Wikipediaの記事の紹介というよりは、それを通して知った印象的な人物といった方が正確でしょうか。
シャルル=アンリ・サンソン
死刑廃止を訴え続けた死刑執行人です。
代々死刑執行人を務めてきた家系であるサンソン家に生まれた彼は、通算で2700人以上の首を落としました(人類の歴史上2位)。
何より心打たれるのは、死刑執行人の傍ら医師としても働いていたこと。
死刑以外の刑罰を執り行う際は、人間の身体のどこならば後遺症が少ないかを熟知し、それらを優先的に狙っていたそうです。
そして、傷付けた受刑者の後の治療にも自ら熱心だったと。
僕自身も昔から死刑廃止の論を抱いていますが、宿命に従って自身で大量の命を奪いながら訴える論には、圧倒的な、格別の重みを感じます。
ちなみに、数百年の時を経て彼の願いが通じてかフランスは1981年に死刑制度を廃止していますが、逆にその直前までギロチンによる処刑が行われていたというのは意外には思いませんか?(最後にギロチンが使われたのは1977年だそうです)
僕の両親が既に生を送っていた頃にフランスのような近代国家で断頭台。なんとも直感に反します。
ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ
あまり名前が広く知られてはいないように思われますが、史上最高の神童と言われています。
その逸話から特にインパクトの大きいものをいくつか挙げると、
・生後18ヶ月で新聞を読めるようになった
・3歳でタイピングを習得した
・4歳で解剖学の学術論文を執筆した
・6歳でロシア語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語を習得した
・8歳でMITの入試に合格した
創作じゃないの?と疑いたくなる異常な能力ですが、彼は同時に「大人になってからほとんど学術的な活躍がなかった」点で知られてしまっています。
詳しい経緯は省きますが、成人してからは平凡な仕事に従事しながら切符の収集などに没頭した生活を送り、そのまま46歳で亡くなったとのことです。
彼の生涯は「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」の見本として笑われたり、過度な英才教育を批判する意図で引き合いに出されたりしています(彼の早熟は両親の熱心な教育による面も大きかった)。
しかし僕は、彼への教育が失敗だったとも、彼の人生が失敗だったとも思いません。
もしかしたら、思いたくないという面の方が大きいかもしれませんが。
外野から見れば「没落」でも、彼はきっと、彼なりに楽しかったのではないかと信じます。
情熱を向ける対象が移り変わっただけの話ではないでしょうか。そこにけちを付けるのは、ナンセンスな気がします。
石出帯刀(吉深)
人物というよりほぼエピソード単体のピックアップです。
石出帯刀は江戸時代の牢屋奉行の世襲名であり、吉深はその1人です。
世界三大大火にも度々数えられる明暦の大火の際に、吉深は死罪含む数百人の収監者達に「火事から無事に逃げ切れたら必ずここに戻ってくるように」と伝え、独断で解放を行い、本当に後日その全員が戻ってきたと言います。
その義理堅さに感銘を受けた吉深は幕府に全員の減刑を願い、それが認められ減刑が行われたとのことです。
さらにこの「切り放ち」はこの件の以後も慣習化した上に明治時代には明文化され、実際に関東大震災や東京大空襲の際は切り放ちが行われた記録もあるようです。
吉深の機転と慈悲深さ、思い切りにも感動しますが、当時の囚人の精神にも惚れ惚れしてしまいます。
以上です。最初は人物に限らず面白い記事を紹介しようと思いましたが、数個を選ぶのがあまりに大変そうだったので人物に絞ってみました。
椅子に座りながら、布団に寝転びながら、一切のお金も費やさずに無限とも思える知識を輸入できてしまうのは本当に素晴らしい時代だと感じます。
1記事に1枚は何かしら画像を貼っておくお決まりがありそうでなさそうでちょっとあるので、少女達が空を駆けてゴツい重火器をぶん回す激アツアニメであるストライクウィッチーズの画像を貼っておきます。ゲームの写真とかアイドルとか使ってる人いるし別に大丈夫だよね……??不平不満が出たら消します。
(権利関係大丈夫な画像探すの割と大変だった……。上はゲーム「ストライクウィッチーズ-白銀の翼-」の公式パッケージです。)
次の記事は髙島先輩にお願いします。
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