【転職エントリ】主将から老害に転職しました

この記事について

 令和元年12月に電気通信大学陸上競技部 主将を退職し、老害に転職します。

 自分にとって大きな転機であったのと、とても大変な道のりであったので、僕という人間が主将という役職とどう向き合ったのかちゃんとまとめておきたいと思い、この記事を書くことにしました。(大嘘)


はじめに

 意味不明な前書きは置いておいて、みなさんこんにちは、前主将のB4 混成競技をやっています荻野です。3年(2年)の佐々木くんからバトンを受け継ぎました。ああやって個人的に思っていることを文章で記すことができるのもブログのいいところですよね。僕はお世辞でも褒めてもらえると本当に嬉しくなるタイプなので、みなさん僕のことをもっと褒めてください。

 プレゼントをもらって嬉しくなってる僕

 佐々木の言っていた通り、最近はラブライブ!シリーズを一気に見ました。凛ちゃんのようになにかに対して自信を持てない子が、勇気を出してぶつかっていく話が大好きです。その後の笑顔が尊すぎて無理。

 今日はそんなオタクの話をしたいわけではなく、表題の通り主将を1年間やってきたので、その際に感じたこと、みんなに知っておいてほしいと思ったことを書き記しておこうと思います。2020年主将として選ばれた日良、そして幹部の代である現3年生は是非見てください。


主将の心得三か条

 「俺は荻野になるんじゃないかなって思ってたんだけど。」これは現M1が幹部代だったころに、次期役職決めの話し合いで伊藤先輩が発した一言です。それまでは内務→外務→主将という役職の流れがなんとなくあったので、僕も春田も高島もなんとなく「春田が主将になるんだろうな」と思っていました。なにもかもがなんとなくで、僕も春田も「主将…正直俺はどっちでもいいかなぁ、選ばれたらちゃんとやります」というスタンスで、僕たちの1つ上の代には少し迷惑をかけてしまっていたのではないかと思っています。

 僕は中高と陸上を続けてきて、一度もそういったリーダー的な役をいただくことはなく、競技だけやってればいいポジションでした(まあ中高はリーダーって言っても大学みたいにきちんと仕事をするわけじゃないんですけど)。こうして一つ上の代から重要な役を任せられることで、今年一年、本当にいろいろと勉強させていただくことができました。この記事では、大きく分けて3つのことを紹介したいなと思います。


ネガティブな感情を持ち込まない

「大人になったら機嫌くらい自分でなんとかしよう!」

 これは日本を代表するハードラー、為末大さんのツイッターのつぶやきです。僕はこれを見たとき「このツイート、この世の真理を詰めこんだものでは・・・?」と感涙にむせび泣きました。そう、大の大人が機嫌に左右されるというのは周りにとってただ迷惑でしかないのです。これは集団の規模が大きくなればなるほど、かつ重要な役職になればなるほど効果が大きくなると思っています。

 別に彼女が彼氏にイライラしてて、きつく当たるのなんてどうでもいいことです。そんなん勝手に二人でやってればいいやんって話になるので。でもそれが母親、父親、家族だったら?それが先生だったら?どんどんダルくなりますよね。これは陸上競技部という集団においても同じことが言え、この集団での先生を除く最上級役職は主将です。僕は理論詰めできる性格ではないので、ポジティブな感情でみんなを引っ張ることができたと思っています。もちろん怪我で3ヶ月競技から離れたとき、自分の中ではかなり落ち込んでいましたがみんなの前では明るくいようと思ったし、そう思わなくてもみんなのおかげで明るくいられました。周囲の感情は伝染します。機嫌くらい自分でなんとかしよう。


他人は自分が思う以上に動いてくれない

 これは主将だけでなく後輩を持つすべての人に言えることだと思いますし、特にブロック長には刺さることなんじゃないかなと思います。

 みなさん知っているかわかりませんが、僕は大学1年〜3年の2年間、個人経営の居酒屋で接客のアルバイトをしていました。わりと客は入る方で(売り上げはそんなによくなかった)、忙しい日は客に早くしろ早くしろ言われ、内心こいつらを今すぐぶん殴ってやりたいと思いながら串焼きと酒を運ぶ作業を何回もしていました。そのおかげなのかどうかはわかりませんが、僕は接客をしている店員さんなどにはなるべく自分が嫌な客にならないように、はっきり要件を伝えるだとか、おつりを渡されたら"ありがとうございます"を言うだとか、店員さんに聞こえる声の大きさで"ごちそうさまでした"を言うだとかをするようになりました。それからは接客をする人だけでなく、なんとなくこの人は何か言いたそうにしてるな、とか、待ってくれてるな、というのを察することができるようになりました。

こんな感じの小さなお店でした、いい思い出もいっぱいあります

 しかし、それができるのは全員にとって当たり前ではないことを最近になって痛感します。店員にクソ小さい声で話したり、明らかにみんなお前が話し終わるの待ってんだけど…ってときに気づいてなかったり。主将をやっている上でも、「これやってきてね」と言ったことをご丁寧にやってこない人がときどきいます。でも、そこで感情に任せて怒るのではなく、「この人は自分の思っているような動きをしてくれない人だ」と思う方が気持ちが楽になるし、過度な期待をしなくてよくなります。(さすがに何度か感情に任せて怒ってしまったことがありました、ごめんなさい)

 そういった人の特性を理解して適切に動かすのも幹部の役目です。他人は自分が思う以上に動いてくれません。これは覚えておいて損しないと思います。


早めに行動しよう

 幹部になると、1年間のやることがまあまあ多いことに気がつくでしょう。役職が変わった瞬間に冬合宿、調布駅伝、27大学駅伝、合宿、卒部式、新歓、入部式、対校戦、合宿・・・

 すべてにおいて完璧な準備が僕の代でできたかと言われると、確実にできていなかったと言えます。荷物がなかったり、主幹の問題がいろいろ発生したりしました。

 それでもなんとかなったのは、比較的早めに行動できたからだと思います。ミーティング・幹部会は週に1回ずつ。一回そこで連絡を忘れると先生に会えなかったり顔を合わせて話し合う機会を失います。上記のように他人は自分が思っている以上に動かないので、こっちが気づかないとむこうも当然気づいてくれません。なにをやるにも早めに行動。それは研究でも全く同じことが言えますよ。僕は12月まで「研究してない〜〜」とか言いながらボケーーーッと研究室でアニメを見ていたせいでお正月に死ぬほど不安に襲われて情緒不安定になってしまったので、研究も部活の仕事も早めにやりましょう。

情緒不安定な精神を救ってくれる研究室のぬいぐるみたち


最後に

 現在は晴れて陸上部においてはお役御免、アシスタントコーチとかいう名ばかりの老害に成り果てました。ミーティングで2年ぶりに議長ポジションから外れた気持ちよさったらないです。フゥーーーー

 真面目なこといろいろ書きましたが、結局はストレス抱えこまないでいれば大丈夫ってことです。そのためにはしっかり食事!睡眠!筋トレ!!そこのあなたはできていますか!?僕はできていません!

 よく転職エントリっていう転職して成功した人の記事をTwitterのRTで見るので、僕も真似したくなってしまって書きました。この記事は医師からGoogleに転職するという最強の経歴をもつLillianさんの記事のオマージュです。

 僕もGoogleに入って給料いっぱいもらいたい、でもこの記事を読んで努力の足りなさを痛感します。大学院ではもっとがんばるぞー。

 次は短距離ブロックから僕と同じ老害に転職した髙島くん、お願いします。

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